【保存版】ロレックス　ギャランティの歴史

販売価格や買取金額に大きく関わるロレックスのギャランティ

ロレックスの保証書は年代によってデザインに差があり、複数のタイプが存在します。ギャランティはメーカーの保証期間を示す証明書で、「いつ誰がどこで」購入したかが分かり、加えて型番やシリアルナンバーといった情報が記載されています。

去年ロレックスの保証書がマイナーチェンジしたこともあり、今回は過去の保証書の歴史を振り返ってみます。古い保証書を見るとたいてい1年保証・世界共通のワールド・ギャランティであります。また、クロノメーター認定されたものだけにの歩度証明書が発行されています。

1940年代～50年代であればクロノメーターの認定を受けた時計を購入すれば必ず、この証明書が保証書と一緒についてきていました。その年代のギャランティは紙カードのような仕様や三つ折りタイプ、冊子タイプなどあり色々な種類がありました。

徐々に1970年代頃の仕様に変わっていきました。この頃も海外と国内で違いがありました。その年代のお話はまた次の機会にします。

では早速本題です！

・1970年中頃から2002年頃まで

紙タイプの仕様で海外（並行）と国内で違いがありました。国内のものは日本ロレックスが独自に発行しているもので、全て日本語表記のものでした。海外のものにも少し違いがあり、GARANTIEとなっている部分がアメリカ圏ではWARRANTYになっております。基本的にはフランス語表記であるがアメリカ圏では英語表記であります。

・海外（並行）

大きさも二種類ありました。大きいサイズの左下のクロノメータータグの部分がエンボス加工されています。小さいサイズはされていません。クロノメーター認定のモデルかそうでないかで分けられています。またUVライトをあてると薄くROLEXの文字が浮かびます。エンボススタンプもあります。

・国内正規

日本ロレックスが独自に発行しているタイプ。違いは一目瞭然ですね。

・2002年頃から2006年頃まで

この時期よりギャランテの仕様の統一が行われました。表面のデザインは変わりませんが、裏面のデザインが大きく変わりました。

UVライトをあてると王冠マークが反応します。こちらにもエンボススタンプがあります。クロノメータータグはエンボス加工ではありません。

・2006年頃から2014年頃まで

以前の紙タイプの仕様からコーポレートカラーのカードタイプに大きく変更されました。この頃からインナーサークルにルーレット刻印が入りました。デイトジャストではほかのモデルより先にルーレット刻印が入りましたので刻印があっても紙タイプの仕様のものも存在します。その他のモデルでも刻印が無いけどカードタイプのものも存在します。

UVライトをあてるとコンピューター柄が浮かび上がります。偽造防止対策がされています。ちなみに日本国内正規店で販売されたものは裏面にQRコードがあり、読み込むことでシリアル番号を表示させることができます。

・2014年頃から2020年頃まで

カードタイプに変更はありませんが、緑と白のバイカラータイプで緑の色も明るくなりました。

こちらもUVライトをあてるとコンピューター柄が浮かび上がり、日本国内正規店で販売されたものは裏面にQRコードがあり、読み込むことでシリアル番号を表示させることができます。またシリアルと品番を区切っている線を拡大するとROLEXGARANTIEINTERNATIONALEの文字が小さく並んでいます。

・2020年頃より現在

2020年中頃よりメタリックなコーポレートカラーの仕様に変更になりました。フチもゴールドになりさらに高級感が上がりました。一番の変更点は今まで記載されているものがほとんどであった国番、店名、購入者の記載がなくなりました。ということは並行か正規かの見分けが分からなくなりました。内部にICチップが埋め込まれているようでそちらに情報が埋め込まれています。

読み取ると公式ホームページに繋がります。