Ref.116900 2019年製の高年式モデルが入荷いたしましたので今回はエアキングについて私の勝手な見解も含めて書いてみたいと思います。
まずは、エアキングの歴史を見てみましょう!
1940年代 | エアキング(Ref.4925、Ref.4365など)が誕生。 | |
1950年代 | Ref.6552などを経て、1950年代後半からシリーズ最長のロングセラーモデルRef.5500が登場する。 派生モデルとして、Ref.5502、Ref.5504、Ref.5506、Ref.5520というレアモデルが存在する他、一時Ref.5700という日付付き『Air-King-Date』という特殊なモデルも製造された。 また、同リファレンスで『Air-King』ではなく『EXPLORER』の表記が入るレアモデルも存在している。 |
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1990年頃 | 次世代モデルのRef.14000が登場。 プラスチック風防から、サファイアクリスタルへ変更。 ムーブメントも毎時19,800振動から28,800振動のハイビートへ変更。 |
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2000年頃 | Ref.14000Mが登場。前作Ref.14000とデザイン面での大きな違いは無く、ムーブメントのテンプ部分がシングルブリッジからツインブリッジへ変更され、より精度が安定し調整しやすく改良される。 また、サファイアクリスタルへの王冠マークの透かし彫りが入ったのも、このモデルからとなる。 |
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2007年 | Ref.114200、Ref114210、Ref.114234が登場。 ケースのシェイプからブレスレット、ダイヤル、ベゼルバリエーションまで一新。 少し丸みを持たせたケースとベゼルシェイプとなる。ダイヤルバリエーションは従来の人気ラインは継承しつつ、カラーバリエーションを増加。また、夜光部分にもカラーを入れた新しいバリエーションと共に、コンセントリックといった少しレトロ感のあるダイヤルや、ダイヤモンドをあしらったダイヤルも新しく追加となる。 また、このモデルより18Kホワイトゴールドを使用したフルーテッドベゼルが加わり、モデル選びの幅がより広がっている。 |
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2014年 | マイナーチェンジにより全てのダイヤルからロゴが消え、現存する最古のペットネームと呼ばれたエアキングシリーズが一時的な生産終了を迎えた。以後オイスターパーペチュアルの34mmシリーズとして新たにラインナップされる。 | |
2016年 | Ref.116900が登場。 メンズモデル最小だったケース径は40mmに拡大。豊富なダイヤルバリエーションは3・6・9のメタルアワーマーカーとプリントされたミニッツインデックスが特徴的なパイロットウォッチ特有のデザインに変更。デザインだけでなくムーブメントもCal.3131が搭載され、新型エアキングに相応しいブラッシュアップされた確固たるモデルとして復活を遂げた。 |
エアキングは、1930年代の航空業界の発展と共に誕生した時計であった。
1930年代から40年にかけてアメリカのダグラス・エアクラフト社が12座席の旅客機DC-1の開発に成功し、その型を使い座席数を14座席に増やしたDC-2、21座席に増やした名機DC-3が誕生し飛躍的に世界の距離が近くなり航空黄金時代であった。
飛行機の性能が向上し長距離飛行が可能となり正確な時刻確認や経過時間の測定が重要となり時計業界と航空業界の固い絆が生まれた時代である。
※アメリカン航空 DC-3
日本ロレックスHPの現行エアキングのページに下記のメッセージが記されてあった。
【ロレックス エアキングは飛行のパイオニアたち、そして壮大な飛行史においてオイスターが果たした役割へのオマージュである】
【特徴的なブラックダイアルを備えたエアキングは、初代ロレックス オイスターの航空の世界における伝統を受け継ぐ時計なのだ】
※日本ロレックスHPより
恐らくロレックスも1930年から40年にかけて航空業界と共に丈夫で正確な時計の開発を行っていたはずだ、そこから「空を制する」意味合いのペットネームの「エアキング」が開発に携わるスタッフから与えられたと推測できる。1950年代に文字盤に「AIR KING」が表記され、ペットネームがそのままモデル名になったのであろう。そしてこの書体は今に引き継がれている。この時代に培われた技術が1950年代のパンナム航空xロレックスでGMTの開発に活かされたのではないだろうか。時代背景と開発に携わっていた人々の気持ちを想像すると非常にワクワクする。
そして近年、エアキングもRef.114200のマイナーチェンジと共にAIRKING表記がなくなり、2014年を最後に歴史は一旦途絶えてしまった、それから2年後の2016年に予想を遥かに超えるデザインで復活したのだ、文字盤のAIRKING表記も同様に復活した。
今までの歴代モデルとは全く異るモデルとして生まれ変わった。歴代のモデルはケース径が34ミリでシンプルなスタンダードモデルであったが、Ref.116900からはスポーティーなスタンダードモデルへと進化を遂げる。その証にケース径も40ミリになりスポーツモデルの王道なサイズ感となり実用的なスペックにアップグレードされた。ムーブメントもミルガウスと同様のCal.3131が採用されており、軟鉄性のインナーケースが内蔵されている為、ミルガウスと同等な帯磁機能が備わっているはずだ。
ジェットエンジンを搭載して世界最速を目指す自動車レース【ブラッドハウンドSSC】のコックピット計器を連想させる艶消し黒文字盤。王冠は黄色、ロゴ・秒針になっており、また369はメタル。現行ロレックスのラインナップの中では良い意味で個性的で色彩豊かなモデルになっています。ブラッドハウンドSSC計器とRef.116900のエアキングの文字盤のデザインがそっくりな事に驚かされます!是非、チェックしてみてください。
ブレスレットの中心部は艶消しになっている為、スポーティーに普段使いできるウンチクがたくさん詰まった魅力的な一本です。
今回は大好きな飛行機の話題に熱くなってしまいましたが、ロレックスの歴史と誇りを感じられるエアキングに興味を持っていただけますと幸いです!
◆Ref.116900(2019年製)◆商品番号:216693
◆付属品:保証書・箱一式
◆5年保証価格:¥869,900-◆3年保証:¥818,000-
年式も高年式で全体的に良好なコンディションです。
保証書・箱・冊子などの付属品はすべて揃っています!
是非、中野に来られる際はクォークラボ中野店に遊びにいらして下さい!
皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。
【1月クォークラボ中野店の営業日と出勤スタッフ】
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